ギャッベとはどのようなものなのか

ギャッベとは、もともとはペルシア語で「ざっくりとした」という意味を表す言葉で、イランのザクロス山脈一帯に住む遊牧民によって織られている毛足の長い絨毯のことを意味します。

もともとは、彼らの過酷な遊牧生活において暑さや寒さをしのぎ快適に暮らすための生活道具として代々受け継がれていました。

そして近年では、世界中でギャッベの芸術としての魅力が注目されてきています。

日本においても、この魅力が雑誌で取り上げられ、織りの技術がユネスコの無形文化遺産に登録されたことにより、その価値が注目され始めてきました。

では、この絨毯にはどのような特徴があるのでしょうか。

まず、手織りであるためまっすぐな線はなく、手仕事ならではのぬくもりで心が癒されるという特徴があります。

次に、毛足が長く独特の触感と弾力も大きな特徴であり、この弾力が暮らしの中でのくつろぎにつながります。

また、もともと地面に敷いて床の代わりに使用していたものだからこそ、とても丈夫で長期間使用できる耐久性を備えており、親から子へ代々受け継がれながら使われ、中には3世代にわたり100年以上使用されるものもあります。

他にも、絨毯のモチーフとして伝統的なモチーフを表現できるという特徴も見られます。

例えば、結婚する時には嫁ぎ先での家族の幸せを願って鹿を織り込んだり、子どもが生まれたらまっすぐ育つようにと生命の木を織り込んだりします。

さらに、手織りであるため一つとして同じものはなく、1畳サイズの絨毯の完成までにも3ヶ月ほどかかり、どの作品も特別なものと言えます。